白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

フードライター。郷土の食、栄養、暮らしと食をテーマに執筆しています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『自炊力』『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。メシ通『栄養と料理』『ホットペッパー』などで執筆中。

ハロウィン雑感(フードネタ無し)

ハロウィンというものは一体いつの頃から

こんなにも「なじみぶかい」ものになったんでしょうね?

 

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ここ3年ぐらいで、急速に仮装人口が増えたような。

私は渋谷の近所に住んでいるので、そのことを肌で感じます。

(写真は道玄坂周辺で撮ったもの・許可を得ています。以下同)

私も最初は正直…「ケッ」とか思っていたのですが (;^ω^) 気合の入った仮装さんを帰り道に眺めていると、なーんだかふしぎとほほえましい気持ちになってきました。

うーん…みんなストレス解消してるなあ、楽しんでるなあ…まつりだなあ、と。

 

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マリオさん、イメージぴったり。

 

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もちろん警察官に勢いまかせで殴りかかったり、暴れたりは論外。

でも、みな派手に仮装しつつも、けっこう地味に楽しんでますよ、大多数は。

うん、地元のまつりも村祭りもない(もしくはかなり弱体化している)東京民、代替の存在がほしいんだよね。ガス抜きなんだよねえ。

 

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井の頭線の改札前にフツーにアンジェリーナ・ジョリーさんがいらっしゃいました。

すごい高精度の仮装でびっくり。おきれいでしたよ。

 

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呼び込みのお兄さんたちもきょうは仮装率が高かったです。

 

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外国のかたも仮装DEいっぱい。

 

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いい笑顔だ…

 

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正統派なハロウィン仮装?  自分の顔がすっかり別物になってしまうのってある種独特の快感とか昂揚感に結びつくんでしょうね。いい笑顔ありがとう。

 

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いちばん右のかたはどこかでメイク落として帰ったのかなあ。(^^;

 

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渋谷繁華街のノリのまま地元の住宅街へ…なんて展開だとそりゃ問題でしょうが、このエリアに限ってなら、少々のランチキ騒ぎは許容してあげてもいいのでは…とも思ったり(地元自治会も予想済み、対策済みだろうしね)。今の日本の若年層、閉塞感あるもの。そのガス抜きとしてのニーズが高まってるから、こんなにも浸透してるんだろうな、と。バレンタイン商戦の売り上げを今年は抜いたそうですね。

 

人間は「まつり」が必要なイキモノなんだなあ。「仮装」という「祭着」を得てみんなとてもいい笑顔で、なんだか眺めててこちらもたのしく、変にいとおしくなってしまった。

「本来のハロウィンはそういうものじゃないし!」

この声もよく聞きますが、こういうかたって毎年クリスマスにも激怒してるのかなあ。