白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

フードライター。郷土の食、栄養、暮らしと食をテーマに執筆しています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『自炊力』『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。メシ通『栄養と料理』『ホットペッパー』などで執筆中。

秋晴れの日に『野村佃煮』展示会、そして『京橋屋カレー』へ

 

 この日は『野村佃煮』さんの展示会におじゃましましたよ。

 

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京都で昭和6年に創業、日本ではじめてお惣菜を小売化した会社なのだそうです。

錦市場にお店を出し、当初から予想外によく売れたそう。

「なにしろ当時はまだまだごはんはお母さんがつくるのが当然の時代。そとで買って食べるなんて、後ろ指をさされたってしかたない頃でした。しかし…」

西陣など、京都は昔から仕事を抱えている女の人が多いエリアだったのですね。だから売り出してみたら「これは助かる!」という反響が大きく、好評を得たのだとか。

 

さらに昭和42年には日本初の宅配おせちを開発されたとのことで、

革新的なその社史がとても面白く、興味深かったです。

ちりめん山椒や煮物、おばんざいなど、いろいろと頂戴しました。

 

声をかけてくださったフードコーディネータのみなくち先生、

どうもありがとうございました!

 

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会場は神田でした。久々にニコライ堂。午前中のショットです。

 

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神田から神保町まで歩き、ちょっと散歩。

戦前の映画に出てきそうな建物が残ってますよね、神保町は。

桑野通子が窓からひょいと顔を出しそうな。

 

なんともよい秋晴れだったので、いきおい京橋まで歩きました。

そして『京橋屋カレー』でランチ。

久しぶりに来たなあ。

昼の営業ぎりぎりだったこともあり、スッと入れました。

 

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ああ、この「ときえカレー」やっぱり、うまいっ!!!!!

鶏肉、キャベツ、エビが具材なんですが、なによりも鮮烈なハーブ香、

それもローズマリーがずーんと漂って強烈。しかし、これ好きだなあ…。

エビもぷりぷり。嬉しくてテンション上がります。

来てよかった。

 

ああ、書いてたらまた食べたくなってきてしまった…。

キーマとの合い掛けを頼みましたが、こちらもまたおいしい。

でもね、「ときえ」を先に食べ終えてから

キーマに移った方がいいですよ。そのほうがどちらの香りもしっかり楽しめると思う。

 

 

 

 

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ニラの花ってのはきれいなものですね。

近所の公園に植えられていました。