またもカレーをつくっている。
なんだかどうにも元気が出ない。本調子にならない。風邪なのかアレルギーなのか分からないけれど、くしゃみが出て苦しい。久々に鼻がつまる。漢方薬を飲んだらスッと症状がよくなったのでひと安心…だけど、油断はできない。
うん、こういうときも、カレーだ。カレーなのだ。
まずはターメリックライスを炊こう。ターメリックは肝機能アップにいい。ショウガもたっぷり刻んで入れて、体をあっためる。
カレーはニンニクをきかせよう。具材は冷蔵庫にあるもの…白菜、豚バラスライス、あ、こないだゆでておいたカリフラワーも。そして新潟の車麩も入れる。
お麩はとってもカレーに合うのだ。だまされたと思って試してみてほしい。車麩、仙台油麩、沖縄の麩あたりがおすすめ。
まずはクローブ、カルダモン、クミンシードとニンニクを油で熱して、具材投入。ひたひたより少なめの水も。そして火が通ったらカレーパウダーで仕上げ。簡単。あっという間にできるので、調子イマイチで台所に長く立ちたくないときはありがたい。煮込まなくてもおいしいカレーはいくらでもできる。
(以降、単なる身辺雑記ばかりです)
さして見映えもよくないけど、昼のにゅうめんの写真を。
チンゲン菜とマイタケ、そしてここでも車麩。新潟出張のとき駅で買ったんだよな。煮干しと昆布の濃厚だしで元気だそうと思って、減塩つゆをつくって全部飲みほしたのだった。薄いぶんは黒七味の刺激でかなりごまかる。
ちょっと前に買っておいた、値引きシールが貼ってたビーツ。
ボルシチつくろうと思ってそのまんまになっておいたのをカット。どんどんイキが失われるから、仕込みだけしておかなくちゃ。
なんとも鮮やかな紅に、しばし目をうばわれる。おいしいボルシチを食べてみたい。かの地では各家庭によってかなり味わいが違うという。詳しい人に話をうかがってみたいなあ。
薬と食べものが効いたのか、翌朝はわりとスッキリ起きられた。
日々の食事は生薬。
このところ、youtubeで配信されるショパンコンクールをずっと視聴している。
面白くて、刺激的で、クセになる。
カナダのアムランというピアニストのファンになってしまった。すごく素晴らしいピアノを弾く。静謐で淡々としたなかにものすごく美しい響きを重ねてくる。豊かなフレージングとナチュラルな音楽的呼吸感。恣意的でアーティフィシャルなところのまったくない自然な音楽。引き込まれる。説得力。そしてチョ・ソンジンも素晴らしい。2次予選でソナタ第2番を弾き終えたときはいい意味でゾーッとしてしまった。なんという完成度、そして芸格。そのあとのワルツの仕上げ方も実に流麗で洗練されていて、魅惑された。
彼、すごく有名なひとなんだなあ。いかに最近のピアノ事情に疎くなってたか…。でも、いろんな新しいピアニストを知れて、うれしい。
日本では中桐望さん、有島京さんというかたのピアノが心に残った。いつかリサイタルに行ってみたい。あと、ネーリングというポーランドのピアニストの三次の演奏が素晴らしかった。
世評の高いロシアのシシキンの良さがまるっきり分からない。こういうこともある。好みじゃない、というそこに尽きるのだろうけれど、すごく渇いた音楽に思えちゃうんだがなあ。なめらかさや流麗さに欠けてボソボソした音楽に感じられる。
勝手な予想(というか願望)だけれど、1位はソンジン、2位はアムランになってほしいと思う。日本では小林愛実さんがファイナリストとして残った。
さて、本選はどうなるか。 ※これを書いているのは17日