白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

フードライター。郷土の食、栄養、暮らしと食をテーマに執筆しています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『自炊力』『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。メシ通『栄養と料理』『ホットペッパー』などで執筆中。

銀座 『菊川』

 

 この日は銀座で14時から取材でした。

 早めに行ってどこかでランチでもしよう…と思いウロウロ。

 いろいろ迷いましたが、選んだのが、こちらのお店。

 

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 さまよっていたら、ばったり『菊川』の看板が目に入り。そうだそうだ、行ってみたかったんです、ここ。

 銀座6丁目の路地裏、かなり分かりにくいところにあります。泰明小学校から3分ぐらいかなあ。

 

 

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 なんとも、おかずいっぱい! 

 店員さんが「一番人気ですよ」という『おまかせ御膳』(1,620円)にしました。目にもあざやか、嬉しくなりますね。

 先に書いちゃうと、満足。。いずれも丁寧な仕事が感じられるもので、良いお昼になりました。けっこうウロウロしたけど、その甲斐あったなあ。うん。

 

 品々をメモ。

 おからの小鉢、香のもの、じゃこのせご飯、赤だし(具はさいの目切りの大根と人参、三つ葉)、ご飯の右隣りはミニ茶わん蒸し。茶わん蒸しには生麩が入っていて、上にはワサビと川海苔が載せられていました。

 茶わん蒸しに生麩、これが良かった。真似してみたい。

 

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 お刺身はマグロと鯛、食べ終えると皿には鳥獣戯画が。

 軽く炙って炊いたのかな、香ばしいヤングコーン、そしてスナップエンドウのおひたし、この2つの下に出し巻き玉子。そして下は、ミニさつまあげ。噛むとジュワッとお出汁があふれます。

 

 左の盃にはゴマをきかせた白和え、青菜と大豆入り。これもなんともクリーミーで印象的。これオカヒジキでやってみたいなあ。

 ゴボウの炊いたのに粉鰹をまぶしたもの、こういうひと手間も真似したくなります。

 干し椎茸煮、鮭の粕漬け(これだけでごはん1杯いけそうだったのをなんとかゆっくり食べました)、南天葉の下には昆布煮が。この昆布の炊き方もほど良くて、「こんな風に炊けるようになりたいっ」と思いましたねえ。

 そして2品、分かりませんでした。大根で巻いてあったのはなんだったんだろう。

 いつもならすぐ訊いてしまうんですが、このときの場内の雰囲気では、出来なかった。あと2度ぐらい行ってみて、尋ねてみます。

 

 

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 最後に抹茶&小豆かんを。うーん…充足感…。

 どうやら12時台には行列もできるようですが、この日の13時台はそんなこともなく、すぐに入れましたよ。 

 また来たいなあ。今度はメニューに魅力的に輝いていた「生ビール」も奮発してしまおう。