白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

フードライター。郷土の食、栄養、暮らしと食をテーマに執筆しています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『自炊力』『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。メシ通『栄養と料理』『ホットペッパー』などで執筆中。

柏の若葉

 

たねや』の柏餅。

 東急本店の地下でふと見かけて、おもわず購入してしまいました。

 

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 なんとも、良い香り。

 この時期、1度は食べたくなる。いや、もっと。一番好きな和菓子かもしれない。

 

 浄瑠璃の一種、清元という古典音楽に『柏の若葉』という曲があります。ご祝儀ものとよばれる一曲で、めでたく縁起の良いものものがよみこまれています。

 柏は新芽がつくまで葉を落とさない…ということから、子孫繁栄の思いをいにしえ人は託したのだとか。

 今では想像もできないほどに、病気や怪我で命を落とす子どもは多かったんでしょうね。

 このすがしい柏の香りに、破邪を祈った昔の日本人が見えてくるような。

 

 さて、いただきます。