『善知鳥』と書いて、うとうと読みます。
以前は阿佐ヶ谷でやっていらした居酒屋さん。
「すばらしいよ。特にお燗の腕がバツグン!」
友人のくいしんぼう画文家、Oさんがそう仰っていたので、行かなくてはと思っていたら…残念ながらの閉店。
5年を経て、このたび西荻窪で再開されました。おめでとうございます。
早速、うかがってきましたよ。
かなり入口、わかりにくいです。でも夜はこの灯りで目立つかな?
2階にあるお店です。まだ明るいうちに行ったので、かなりウロウロしてしまった。17時からやられています。
まずは青森の美酒『豊盃』生しぼりをいただきました。
すばらしいフレッシュ感、きれいなうまみにうっとり…ああ、嬉しいなあ。
お通しが水菜、釜揚げ桜えび、しらすの山椒和え。うーん…なんていいお通しだろう。
その後、ご主人に『喜久酔』のお燗をつけていただきましたが、これが素晴らしかった。
やっぱり「お燗の手」を持っているひとだなあ、と感じ入りました。
「そんなたいしたもんじゃありませんよ(笑)」
いえいえ、いっぺんでファンになりました。こういうこと、あんまり難しく考えるのも嫌いなのですが、ちょっとしたコツやタイミングがあるんでしょうね。
料亭や古式ゆかしい飲み屋では「お燗番」というポジションもあるぐらいだから、ひとつの「talent」なんだと思います。
ちょっと、お燗観が変わりました。
ご主人は津軽のご出身。青森おでんがつまみにありましたよ。ショウガ味噌でいただきます。根曲がり筍が食べられて、嬉しかった。
そして絶品だったのが、手作りのはんぺん!!!
自分史上最高でした。これホント。ホントのはなし。
「甘鯛とかタラ入れてつくったんですよ。でもこれ大変だから、きょうで最後かも」
もしも近日中に行ってあったら絶対食べてみてほしい。あとおでんの具でシュウマイもあるんですが、これも実に良かった。
さてそんな食べものもの、新しいカメラにしたもんで不慣れがあり、撮れてませんでした……(´;ω;`)
赤ホヤの塩辛がかろうじて残っていましたよ。これも上質なホヤだったなあ。
またすぐにでも行きたいお店です。