明けましておめでとうございます。
我が家の猫・グジュさんも元気でやっております。
元日は服部志真さんのおせちを堪能しました。
一見クラシック、ところがすべてに「私ならこうする」という創意工夫があって、それがなんとも楽しく、おいしいのですよ。
田作りはスパイスが効いて、ゴボウは隠し味にバルサミコが使われて。
ああ、箸が止まらない。ツレと1つ食べては「すごい!すごい!」と感嘆しつつ、お酒が進んで困っちゃいました(笑)。
元日でほぼ完食。
さて、我が家の元日のお雑煮です。
カツオと昆布のだしに、鶏、三つ葉、かまぼこ、ユズのシンプルなおすまし。今回は宮城県の笹かまでやってみました。うん、うまいぞ。
二日目のお雑煮は大根、ニンジン、カマボコ、里芋を細かく切って具だくさんに。
ここにコンニャクやゴボウ、山菜も入れるのが母方のスタイル(新潟・下越地方)なんですが、今回はカット。黒のお椀は友人の吉田さんがお祝いでくれたものです。
Uたん、本当にどうもありがとう!
そして三日目のお雑煮。
そうそう、お雑煮の記事を作ったんですよ。
この中にレシピがありますが、京都育ちの編集者、野原さと子さんのやり方で白味噌雑煮を作ったら実においしくできました。
白味噌雑煮、私も最初はやっぱり抵抗感あったんです(なんせ東北育ちですし)。それが今や好物、すぐに慣れちゃいました。だしのきいた白味噌のおつゆには抗しがたい魅力がありますね。
さて、ちょっと真面目なお話を。
お雑煮に関しての提言
もしあなたが家のお雑煮が好きで、作り方を知らないとしたら、ぜひとも習っておいてほしいのです。
「料理は苦手で…」というかたは、せめても作っているところを見ておいてください。
作り手が亡くなった場合、味の再現とは本当に難しいもの。
取材をしていると「元気なうちに家のお雑煮を習っておけばよかった」という声、ものすごく聞くのです。「習おう習おうと思っているうちに、親が認知症になってしまって…」というかたもありました。「お正月になるたび、ああ、母のお雑煮が食べたいなって思うんですよ」というかたも。
ぜひ、習えるうちに家の味を継いでいただきたいと願います。
今日、明日にでも、やってみませんか。
さてと。
明日から世の中は動きますねえ。
夜はお酒を控えなきゃ。
本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。
白央篤司